予防歯科
歯医者は痛くなってから行くところではなく、痛くならないために通うところでありたいと佐賀大和の歯医者小川歯科医院は考えています。
一度むし歯になってしまった歯は、二度と元の態に戻すことができません。予防歯科は、歯や歯ぐきに問題が起きてから治療をするのではなく、歯や歯ぐきを健康に保つために、病気になる前の予防を大切にする考え方です。
歯の持つさまざまな役割
歯には次のような役割があります。
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食べ物を噛む
食事の際にしっかり噛むと、食べ物が噛み砕かれて小さくなり、栄養を吸収しやすくなります。また、消化しやすくなるため、胃や腸への負担も軽減します。
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歯ごたえを楽しみ、味覚を補う
食事をとるときには、噛むことで歯ごたえや歯ざわりを感じ、味覚をより豊かに感じられます。
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発音を助ける
歯があると、はっきりと、正しく発音できます。
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顔の形を整え、表情を豊かにする
歯があると顔の形が整い、噛むことで筋肉が鍛えられ、さまざまな表情をつくれます。
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脳に刺激を与える
噛むと脳に刺激が伝わり、認知力や記憶力が向上したり、ストレスや不快感が軽減したりします。
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異物を感知する
異物が口の中に入ったときには歯触りなどで異物を感知し、異物が体内に入りこむのを防ぎます。
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全身のバランスを整え、力をコントロールする
歯でしっかり噛めると全身のバランスが整い、歯で食いしばると強い力を発揮できます。
「油断」せずに歯の寿命を延ばしましょう
厚生労働省の調査によると、80歳で20本以上の歯が残っている日本人の割合は51.2%であるとされています。親知らずを除く永久歯の数は28本であり、約半数の人は80歳時点で8本以上の歯を失っていることが分かります。
しかしながら、以前に比べると80歳になっても20本以上の歯がある人の割合は、増えています。これは予防歯科の考えが浸透している結果なのです。
むし歯は非常に再発のリスクが高い病気です。一度治療した歯は再発するリスクが高く、再発の度に歯を削っていくと歯はどんどん小さくなり、最終的には歯を失います。むし歯になったら治療をすれば良いという油断が将来の歯の寿命に関わります。年を重ねても自分の歯で食事を楽しみ、会話を楽しめるようにするためには、むし歯を予防し、健康な歯を維持することが大切です。
予防歯科の重要性
むし歯は、痛みを感じる頃にはかなり進行した状態となっています。進行したむし歯を治療するためには削る部分も広範囲になり、歯に与えるダメージも大きくなってしまいます。
むし歯予防のために歯科医院に通院し、定期的に検診を受ければ、むし歯の早期発見が可能です。早期発見は早期治療につながり、歯へのダメージも最小限に留めることができます。予防歯科は歯の健康を保ち、歯の寿命を延ばすために非常に重要なのです。
治療よりも予防を行うことのメリット
お口のトラブルを未然に防げる
むし歯も歯周病も予防法が分かっている病気です。定期検診を受け、適切なセルフケアを行えば、むし歯も歯周病も未然に防ぐことができます。
経済的な負担が軽くなる
定期検診にも費用はかかりますが、むし歯や歯周病になると通院の回数も増えるため、治療費の負担は大きくなります。
治療時間が短くなる
むし歯や歯周病が進行していれば、治療を終えるまでに複数回の通院が必要になり、治療時間が長くなります。しかし、定期検診を受けて早期発見ができれば簡単な治療で済ませられ、治療時間も短く抑えられます。
佐賀大和の歯医者小川歯科医院の予防歯科の取り組み
当院では大切な患者さまの歯を守るため、次のような取り組みを行い、予防歯科に力を入れています。
歯科医師と歯科衛生士が連携
歯科医師と歯科衛生士が連携し、情報を共有しながら患者さまのお口の状態を管理しています。
一人ひとりに合ったセルフケアのアドバイス
予防のためには歯科医院でのケアはもちろん、ご自宅でのケアが非常に重要になります。当院では患者さまの生活習慣やお口の状況に合わせて、適切なセルフケアの方法をアドバイスしています。
プロによる口腔ケア
専用の機器を使ったクリーニングで、セルフケアだけでは落とせない歯石やプラークを除去しています。また、歯質を強化するフッ素の塗布、ブラッシング指導、噛み合わせのチェックなども実施しています。
定期メインテナンスでお口の健康を維持しましょう
佐賀大和の歯医者小川歯科医院では、定期メインテナンスも含めた治療計画を策定しています。むし歯や歯周病の治療を終えても、お口の中を清潔な状態に維持できなければ再発してしまう可能性が高まります。
当院では、お口の状態に合わせた定期的なメインテナンスをご提案していますので、ぜひ治療後は予防のために定期検診にお越しください。
PICK UP!
日本人は70歳時点での残存歯数が少ない!
予防歯科の意識が広く浸透し、多くの国民が積極的に定期メインテナンスを受けているスウェーデンでは、年齢を重ねても多くの歯を維持している人がほとんどです。70歳時点で残っている歯の数を比較すると、スウェーデンでは21本であるのに対し、日本は16.5本と、大きな差が生じています。
しかし、1980年代にはスウェーデンも日本と同じように高齢者の残存歯数は決して多くありませんでした。予防歯科の実践によって、高齢になっても多くの歯を維持できるようになったのです。これは予防歯科の重要性を証明するものだと言えるでしょう。
予防歯科のよくある質問
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電動歯ブラシでも正しいブラッシング方法を知らなければ、しっかり磨くことはできません。歯科医院で適切なブラッシング方法の指導を受けてみると良いでしょう。
また、歯周病の場合は、電動歯ブラシの使用を控えた方が良い場合があるため、治療後に使用することをおすすめします。
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歯ぐきの炎症を抑えることは可能ですが、元の健康な状態に戻すことはできません。歯周病の治療では症状を進行させないために、ご自宅でしっかりセルフケアを行うことが大切になります。
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歯石は、最近の塊であるプラークと唾液中のカルシウムが結合し、硬くなった物です。歯石はブラッシングでは除去できないため、歯科医院でプロのケアを受け、取り除く必要があります。